京都には各宗派の本山が数多くあり、今も昔も全国各地から大勢の人が本山参拝のため訪れます。また、絹織物の産地でもあることから、念珠製作に必要な絹糸が容易に入手できることもあり、京都に念珠作りが産業として根付きました。

中でも下京区の東本願寺・西本願寺界隈は、古くから、仏壇店とともに多くの数珠店が軒を連ねています。
東本願寺の程近くにある神戸珠数店は、1918年の創業からおよそ100年にわたり、京念珠の製造卸を行っている老舗。　「高品質で安心の数珠」「使う方に喜んでいただける数珠」を目指し、熟練職人手作りで専門店ならではの逸品念珠を生み出しています。

材質・房の形状・玉の数やサイズなど、宗派ごとにそれぞれ形式が異なる念珠を正確に作り出す技はもちろんのこと、「京焼・清水焼の京念珠」といった京都でしか作ることができない、オリジナル性も追求しています。